午前3時20分の電話
3時過ぎに非通知着信
この2年程の間、こんな事が繰り返しあった。
いつもいつもこの着歴をみて寂しくなった。
追いかけてと言ってみたり、追いかけるなと言ってみたり。
明らかに女性の品位は昔に比べると下がっている事が時折はっきりわかる事がある。
実態、育ち方にも問題があるんだろうと将来を案じる。もう決して若くなく、初老に差し掛かった年齢であった。
Kはいつもながらにアクションもリアクションも大きい。
私が庭で片付けやウッドデッキのDIYを考えている。
そこに出てきて、あら帰ってたの?と腰を抜かすくらいのリアクションをとった。
「ああ、ただいま」
そこへ隣の人が玄関を開けて車に乗り込もうとしている。
こんにちは、と声をかけて近寄ってみる。
すると甘え声のような声をだして応対するものだから、こちらが少し警戒するほどだ。
しかもKのほうを向かない。
おらーあんたにメロメロなんだぜ!
そんな事はKの前で言えるはずがなかった。
先日、Kが実家に帰っている時に、ようやく暖かくなってきた庭のテーブルにふんだんの氷を家からだしてきては、ウイスキーを飲んでいた。
すると隣の君が家からでてきたものだから、声をかけてダージリンティ割をご披露した。
彼女は車で買い物に行くはずだったが、もうすっかり諦めて飲み始めた。
奥まっているこの2軒の場所に誰もくるはずもない。郵便局のバイクかどちらかの家にくる宅急便の配達員くらいだ。
飲み始めて一時間くらい。
酔い始めたのか?かなりおしゃべりになってきている。
間近で見ても本当に美しく、時折笑うとできるエクボが左右対象で可愛らしさもある。
パンダに会いたかったとそんな話になった時に君のほうが、のくだりを当然のことながら言葉にした。
聞き洩らしたのかそうでないのかはわからないが彼女は耳に手を立てて横顔を近づけてきて、そのまま前のめりに体を堕とすような形でこちら側に体を傾けた。
どうした?酔っちゃったのかな?
なんともいいかおりがする。
下から目線がすっとこちらに傾けているのが、とても恥ずかしくて目を合わせられなかったが、わかった。
いや決して、隣同士急速に近くなれば、急速に仲も悪くなるもの。
そんな割り切りを見せている。
でもちょっといいムード。
もちろん、Kの存在も知っている。
それが5日前の事だった。今日はKがいるから、そんな事はできないが、明らかにKを意識している。
挨拶ひとつKに対してしないまま車に乗り込んでいった。
もう今度もう一度あのような進展があったら、自分を抑える事ができるだろうか?
最近の女性は本当に危険だ。
それはともかくKはとても献身的に尽くしてくれるし、あまり他の人を意識しちゃいけないと思っているものの、あれほどの美貌の持ち主、どうにかなってしまおうか?
そんな事が起こった翌朝近い3時20分。
女性の質を物語る過去の記憶。
閉まっていた記憶が切なすぎて、思わずKの胸に甘えた。
どうしたん?京都弁の優しいイントネーションは、大切にしなくちゃならねーよ。
嫁に早くよめに